三大秘法(さんだいひほう)とは、日蓮が説いた、末法の人々を救うための根本となる教えで、
の3つがある。
日蓮宗における三大秘法の解釈は、以下の通り。
本門の戒壇 - 「理の戒壇」と「事の戒壇」がある。「理の戒壇」は、本門の本尊に帰依し本門の題目を受持する場のことで、具体的には、題目を受持する場であれば寺院・家庭を問わない。「事の戒壇」は宗祖が示した、全世界の人々が妙法に帰依した暁に最勝の地に建てられる道場のこと。とは言え、法華経神力品を踏まえると、「理の戒壇」即「事の戒壇」と言える。
↑上記の「全世界の人々が妙法に帰依した暁に最勝の地に建てられる道場」が三大秘法成功の条件になる。
このことから明治時代に国立戒壇という考えが登場する。国立戒壇の根拠はこちら↓
「日蓮の書簡「三大秘法稟承事」に書かれているように、国の許可を受けて戒壇を建立するのが日蓮の悲願であり、遺言であるとの主張。」
日蓮宗の考えには、全世界の人が妙法(南無妙法蓮華経)に帰依(信者になること)すれば救われるという考えがあり、他宗の人間にとって非常に受け入れられないものである。
全世界の人が日蓮宗になるということは、日蓮宗が国教になる、ということである。
その他にヤバイ教えである、広宣流布というものもある。
創価学会における広宣流布とは、上記『報恩抄』を引用して、「〔日蓮の〕根本精神〔である〕」としており、また日蓮正宗の考えから転じて、日蓮仏法ないしは日蓮の著述である『御書』(ごしょ)を根本とする学会の思想が全世界に広まった時を広宣流布の完結と規定する。